« 街が明るかった福岡 | トップページ | アブリをやった »

節電は誰の為に

 関東は、世を挙げて節電ブームである。GWに訪れた九州が、かつての東京の様に明るかったことは既に書いた。しかし浜岡原発が止まり、この夏は日本全国で電力不足のドミノ現象が予想され益々、節電の必要性が高まりつつある。一方で当の電力会社としては、今まで電気を売って収益を上げている訳だから、電気が売れなければ困ってしまう。少しでも電気を使わせようと「オール電化」や台所レンジの「IH化」を謳い、電気の消費をひたすら煽ってきたのだ。

 一般企業は当初25%だった節電目標が15%になっても、従来の25%節電目標を目指すという。これはまぁ、当たり前か。企業にとって必要経費は減れば減る程、嬉しい。今までは「クーラーが効いてないぞ。暑い!」といって怒り出す客がいたかも知れないが、今やそんな事を言ったら罰が当たりそうな状況だ。先日、私は髪を切ったのであるが、その床屋でもエアコンが止まり、窓が全開にされていた。多少暑くても、「節電の為です」と言えば、お客も文句は言えなくなる。床屋としては散髪料金はそのままで、経営コストが減らせるのだから、節電様々といった一面もある。とにかく今なら多少、顧客に迷惑をかけようとも、コスト削減を行う事の出来る大義名分が手に入ったのである。照明のLDE化等、この機会に多少、設備投資が増えたとしても、一気に大幅な節電を目指す企業が増えてもおかしくない。

 このままで困るのは、当の電力会社だ。電気の有り難さを国民に強調するつもりで行った計画停電で、国民にとてつもない節電意識を芽生えさせてしまった。このままどんどん節電意識が高まれば、文字通り原発なんか、必要なくなってしまうかも知れない。もしそんな事になったら、電力会社は大損。特に東電はこの先、膨大な損害賠償を払わなくてはならないし、消費電力が減って原発を停止したとしても、原発の運営コストは延々と発生し続ける。福島第一に於ける、この先何十年も続く放射能管理費用や、廃炉の費用だって天文学的値になるだろう。

 今まで政治家に、多額の献金をして政治を思うままにして来た東電が、このまま指をくわえて見ているとは到底思えない。今後、収益改善の為に、何らかの手を必ず打ってくるだろう。まぁ、最初の一手は電気料金の値上げだろうな。電気が売れないのなら、もっと電気の値段を上げるしかない訳で…。


 こんな風に考えると、電力の消費が一気に増えるピーク時以外の節電が、東電の為にならない事は明白である。ピーク時以外の時間、電気はどんどん使った方が東電には都合が良いのである。しかし私は先日、実消費電力を測定できるワット・チェッカーなる物を購入した。勿論、更に節電を進める為だが、余りの売れ行きで在庫が切れ、手に入るのは7月頃になるそうだ。とにかくもっと節電し、高濃度放射能を帯びた水を海や地下に垂れ流し、私の愛する自然を破壊し続けている東電を、少しでも困らせてやりたい気分なのだ。

 ちなみに東電は福島の第一原発1号機でのメルトダウンをやっと認めた。こんなの今頃、認めてどうするのという感じだ。更に溶け落ちた核燃料が炉心下部で固まって、少ない水でも上手く冷やされているらしい。何処までも目出度い見解だ。私は炉心から、もう核燃料は殆ど無くなっているんではないかと思っている。溶け落ちた燃料は大量に注ぎ込んだ水と一緒に、炉心から流れ出し、建屋の地下に貯まっているか、地下に染みこんでいると予想しているのだが如何だろうか。

« 街が明るかった福岡 | トップページ | アブリをやった »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ウチの会社で節電実験をしましたが、目標の半分しか達成出来ませんでした。
窓が開かない建物なので、やはり空調設備の電力が大きいですね。

しかし、格納容器や建物から水が漏れていない/漏れない、という確証が無いのに「水棺」ってなんでしょうね。

窓が開かないと、辛いですよねぇ。「水棺」ですが、言葉が良くないからか、最近は「冠水措置」とか言っていますね。私は最初、「水棺」と聞いた時、格納容器の外側に更にカプセルの様な覆いを作って、その中を水で満たすのかと思っていたのですが、そうでなくてガックリ。格納容器を水で満たすだけなら簡単なので、水棺と言い始めたんでしょう。まぁ、あの工程表なんか、全ての事象が最善のケースの時だけ通用する、大甘なものですが、出せ出せと言われて、仕方なく出したんだから仕方がないのかなぁ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/217651/51672198

この記事へのトラックバック一覧です: 節電は誰の為に:

« 街が明るかった福岡 | トップページ | アブリをやった »